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羊飼いの少年が居た。

少年は正直者だった。


植物の私は少年に話しかけた。
不思議なことに、声が届いた。


少年と私は仲良くなった。
少年は私の世話をした。


私は羊の形を取るようになった。
私は日に日に数を増やした。


ある日、少年が風邪をひいた。
私は私を食べると良い、と言った。


毎日食べさせた。
風邪が治った。


風邪が治った少年は、私のように嘘ばかりつくようになった。
少年は周りからの信用を失っていった。

​


そうして、少年は、誰からも助けてもらえなかった。

 


悪いことをしたな、とずっと思っている。

人型のウイキョウは、今日も己を羊飼いだと詐称し続ける。

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